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Geminiの「Gem」、11月17日から「スキル」に自動移行

Googleは2026年11月17日から、Geminiで作った「Gem」を自動で「スキル」に切り替える。サイドバーを開かずチャット欄で「/」と打つだけで呼び出せ、複数のスキルを組み合わせて使えるようになる。

スマートフォンでチャットアプリのメッセージを入力している手元の写真

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by RDNE Stock project on Pexels

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Geminiで議事録の型やメールの言い回しを「Gem」として保存し、繰り返し呼び出して使っている人がいる。ある日Gemini アプリを開くと、「Gemはまもなくスキルになります」という通知が出ているのに気づくかもしれない。

Googleは2026年9月27日ごろから、この通知をアプリ内で出し始めた。公式ヘルプページによれば、2026年11月から、個人のGoogleアカウントで使っているGemは自動的に「スキル」という新しい形へ切り替わる。作ったGemが消えるわけではないが、呼び出し方も使える機能も変わる。何がどう変わるのかを確認した。

自分のGemは消えるのか

消えない。公式ヘルプページには「How can I save my Gems? Will they automatically become skills?」という項目がある。そこでは「移行のタイミングが来たら、Gemは自動的にスキルへ変換される」と説明されている。名前・説明・指示文に加えて、対応するファイル(テキスト・PDF・画像)もそのまま引き継がれる。ユーザー側で何かを設定しておく必要はない。

早めに切り替えたい場合は、手動での移行手順も用意されている。Gemの指示文と知識ファイルをコピーして新しいスキルを作り直す、という3段階の作業だ。急ぐ理由がなければ、自動移行を待てばよい。

では、自動的に生まれ変わる「スキル」とは、これまでのGemと何が違うのか。

スキルはGemと何が違うのか

一番の違いは呼び出し方にある。Gemはサイドバーの一覧から選んで、専用の会話を新しく始める仕組みだった。スキルは、今開いているどのチャットからでも、チャット欄に「/」(将来は「@」に変わる予定)と入力してスキル名を選ぶだけで呼び出せる。公式ヘルプページはこれを「Easy access」と呼んでいる。

Gemスキル
呼び出し方サイドバーから選んで新しい会話を開始チャット欄で「/」→名前を入力
同時利用1つのGemだけを使って会話複数のスキルを1つのチャットで組み合わせ可能
自動適用なし。手動で選ぶ内容に応じてGeminiが自動的に使う場合あり
作成できる数—最大100個まで作成・アクティブ化可能

タブを切り替えずに使えるだけでなく、複数のスキルを1つのチャットで重ねて使える「Stackable」という性質も加わった。公式ヘルプページは、複雑な作業をこなすための特徴としてこれを挙げている。たとえば「議事録の型を守るスキル」と「敬語に整えるスキル」を同じチャットの中で両方呼び出す、といった使い方ができる。これまでは、Gemを1つ選んだらその会話の中で別のGemに乗り換えることはできなかった。

呼び出しやすくなり、組み合わせも自由になった。ここまでは新しい機能のうれしい面だ。ただし、公式ヘルプのFAQをよく読むと、まだ追いついていない部分があることも分かる。

対応していない機能はあるのか

ある。公式ヘルプページのFAQには「Do skills work with other Gemini features?」という項目がある。答えは「For now, most default tools that are available in Gems do not work with skills」だった。つまり「今のところ、Gemにあった既定のツールの大半はスキルでは使えない」ということだ。例に挙がるのは、動画生成・音楽生成・Canvas・Deep Research・ガイド付き学習の5つだ。Google Driveのファイルやワークスペースアプリとの連携には対応しているが、この5つはスキルではまだ使えない。

自分はここで一度止まった。「スキルはGemより柔軟になった」という説明を読んだ直後に、同じページの少し下で「Gemの主要な機能の大半がまだ使えない」と書かれていたからだ。うれしい話だけを並べず、欠けている部分もFAQの中ではっきり認めている書き方だった。

Deep Researchと組み合わせて資料をまとめさせていたGemや、Canvas上で文書を編集させていたGemもあるはずだ。そうした組み合わせは、11月17日を境に使えなくなる。自動で生まれ変わったスキル自体は残るが、呼び出しても一緒に使っていたツールは動かない。この対応は「in the coming weeks」で進むと書かれているだけで、具体的な時期は示されていない。

この機能差は、いつ、誰から適用されるのか。

いつ誰から切り替わるのか

公式ヘルプページは、アカウントの種類ごとに時期を分けている。

  • 個人のGoogleアカウント: 2026年11月から。ITmedia NEWSの報道は、Gemini アプリ内の通知が具体的な日付として「2026年11月17日」を示していると伝えている
  • Google Workspace(ビジネス・エンタープライズ・非営利団体向け): 2027年3月
  • Google Workspace(教育機関向け): 2027年6月

同じタイミングで、ミニアプリを作る実験機能「Opal」と、Google Labs発の「Gems」も終了する。Gemまわりの実験的な機能をまとめて整理するかたちだ。

まとめ

Googleは2026年11月17日から、個人のGoogleアカウントで使っているGemini の「Gem」を、自動的に「スキル」へ切り替える。何もしなくてもGemはそのままスキルとして引き継がれる。チャット欄で「/」と打つだけでどの会話からでも呼び出せるようになり、複数のスキルを組み合わせて使えるようにもなる。

Canvas・Deep Research・動画生成・音楽生成・ガイド付き学習は、Gemが標準で持っていたツールだ。この大半は、移行した時点ではスキルにまだ対応していない。この組み合わせで使っていたGemがある人は、11月17日を境にその使い方ができなくなる期間ができると分かる。それ以外の、指示文と知識ファイルを頼りに決まった型で答えさせる使い方は、タブを切り替える手間が要らなくなる分だけ手軽になる。

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