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MOONDROPの「EVO2」、有線イヤホンを手放さずにワイヤレス化できる

MOONDROPの「EVO2」は、着脱式ケーブルの有線IEMに挿すだけで無線化するイヤーフック型アダプター。初代の2pin固定から交換式になり、MMCXやFitEarにも対応。2026年10月5日発売、16,650円。

イメージ写真。暗い舞台でマイクに向かって歌う男性の耳に、ケーブルのついたイヤモニターが装着されている。

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by Franco Monsalvo on Pexels

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着脱式のケーブルがついた有線のイヤフォンを気に入って使っていると、電車の中でケーブルが鞄のジッパーに引っかかる瞬間がある。完全ワイヤレスイヤホンに買い替えれば解決するが、今のイヤフォンの音が気に入っているなら、音を鳴らす部品(ドライバー)ごと手放すことになる。MOONDROPが2026年10月5日に日本で発売した「EVO2」は、イヤフォン本体を変えずに無線化する製品だ。ケーブルの代わりに、イヤーフック型の装置を挿す。av.watchの記事によると価格は16,650円。自分が普段使っているイヤフォンの、あの着脱式のケーブル部分は、この製品に対応しているのだろうか。

有線のイヤフォンを無線化する「EVO2」

有線のお気に入りを手放さずにワイヤレス化する方法が、MOONDROPの新製品にはある。「EVO2」は、イヤフォン側のケーブル接続部分に直接挿す、イヤーフック型のBluetooth DAC/アンプだ。av.watchの記事によると、イヤフォン接続部分は交換できる。FitEarまたはMMCX規格の端子に付け替えれば、それぞれに対応したイヤフォンを接続できる。

変換プラグをイヤフォンのプラグ側に挿す、昔ながらのBluetoothレシーバーとは違う。EVO2は、イヤフォン本体のドライバー直前、ケーブルが生えている根元のコネクタに割り込む。読者が今使っているケーブルを、EVO2という「ワイヤレスのケーブル」に置き換える形になる。

なぜ本体を変えずに無線化できるのか

一体なぜ、イヤフォン本体を変えずに無線化できるのか。答えは、普通の完全ワイヤレスイヤホンとの作り方の違いにある。

市販の完全ワイヤレスイヤホンは、音を鳴らすドライバーと、Bluetoothの受信・アンプ・バッテリーが、1つの小さな筐体に一体で収まっている。だからこそ買い替えるときは、気に入っている音の特徴ごと手放すことになる。EVO2は、この一体型の発想をいったん分解した製品だ。ドライバー(読者が今使っているイヤフォンそのもの)はそのままに、受信・アンプ・バッテリーだけをイヤーフック側に切り出し、外付けで足している。

HiFiGoの商品ページによると、対応コーデックはSBC・AAC・LHDC・LDAC・LC3の5つだ。LDACは24-bit/96kHz、LHDC-Vは24-bit/192kHzまでの伝送に対応する。バッテリーはイヤーフック側で最大15時間、充電ケースでの追加充電を合わせると合計60時間使える。低遅延のゲームモードは60ミリ秒で、ビームフォーミング対応のマイクを左右に内蔵する。イヤフォン側が担うのは音を鳴らす部分だけで、Bluetoothの受信とアンプ、バッテリーはすべてイヤーフック側に移されている、という分業になっている。

この分業という発想は、今日に始まったものではない。EVO2には、同じ発想で先に出ていた初代「EVO」がある。

初代EVOから何が変わったか

HiFiGoの比較記事によると、初代EVOも同じ「イヤーフック型でドライバーを分離する」発想の製品だった。ただし接続端子は0.78mmの2pinに固定されていて、対応できるイヤフォンは限られていた。

項目初代EVOEVO2
接続端子0.78mm 2pin固定0.78mm 2pin・MMCX・FitEarの交換式
高音質コーデックaptX Adaptive・aptX HDLDAC・LHDC-V(24-bit/192kHzまで)
ゲームモード記載なし60ミリ秒の低遅延モード
マイク記載なしビームフォーミング対応マイクを左右に内蔵

対応端子が1種類から3種類へ広がった点が、初代とEVO2の一番の違いになる。2pin固定だったせいで買えなかった読者にも、対象が広がったわけだ。では、自分が今使っているイヤフォンは、その3種類のどれかに当てはまるのだろうか。

手持ちのイヤフォンは使えるか

着脱式のイヤフォンの接続端子には、主に3つの規格がある。イヤホン専門店e☆イヤホンの解説によると、0.78mmの2pinはMOONDROPやTRUTHEAR、finalのAシリーズなどで広く使われている。交換用ケーブルの選択肢が最も多い規格だ。MMCXはSHURE SE215やfinal E5000が採用する、コネクタごと回転するタイプになる。もう1つのFitEarは、形状こそ2pinに似ているが、国内のカスタムIEMブランドFitEar独自の規格で、他の2pinとの互換性はない。

端子規格特徴採用する主なブランドの例
2pin(0.78mm)2本のピンを差し込む方式。交換用ケーブルの選択肢が多いMOONDROP、TRUTHEAR、final(Aシリーズ)
MMCXコネクタごと回転する方式SHURE、final(E5000)
FitEar2pinに似た形状の独自規格。他の2pinと互換性なしFitEar

EVO2がMMCXに加えてFitEarまで名指しで対応しているのは、国内の愛用者を意識した選択に見える。自分のイヤフォンが対応するかどうかは、次の順で確認できる。

  1. 今使っているイヤフォンの、ケーブルが生えている根元の端子を見る
  2. 上の表を参考に、2pin・MMCX・FitEarのどれに近い形かを確認する
  3. 対応する端子だと分かったら、その規格のコネクタが標準で同梱されているか、別売の交換用コネクタが必要かを購入前に確認する

3番目の確認が必要なのは、情報源によって同梱範囲の書き方が違うためだ。HiFiGoの商品ページでは、標準で同梱されるのは0.78mmの2pin用で、MMCXとFitEar用は別売の交換用コネクタとして案内されている。av.watchの記事はこの同梱区分には触れていない。3端子に「対応」していることと、3端子分がそのまま箱に入っていることは、別の話として確認したほうがいい。

向き不向きと価格

EVO2が向くのは、2pin(0.78mm)・MMCX・FitEarのいずれかの着脱式ケーブルを使った有線IEMを持っている人だ。その音を変えずに、ワイヤレス化したい場合に向く。向かないのは、ケーブルが着脱できない一体型のイヤフォンを使っている人と、1万円台後半の追加出費をかけてまで無線化したいわけではない人になる。

av.watchの記事によると、日本での発売日は2026年10月5日、価格は16,650円。Apos AudioやHiFiGo、Linsoulといった海外のオーディオ専門店でも99.99米ドルで扱っている。ただし発送時期は店舗ごとに案内が異なり、確定した日付は確認できなかった。

まとめ

MOONDROPの「EVO2」は、有線IEMのドライバーをそのままに使う製品だ。Bluetoothの受信・アンプ・バッテリーだけを、イヤーフック型の装置として外付けする。2026年10月5日に日本で発売、価格は16,650円。接続端子は0.78mmの2pin・MMCX・FitEarの交換式で、初代EVOの2pin固定から対応範囲が広がった。コーデックはLDAC・LHDC-Vまで対応し、バッテリーはケースを含めて最大60時間使える。自分のイヤフォンが対応する端子を使っているか、その端子用のコネクタが標準で同梱されるかの2点を確認すれば、買い替えずにワイヤレス化できるかどうかが分かる。

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