「Fireタブレットは安いけど、LINEや一部のアプリが入らないらしい」。そう聞いて候補から外した経験はないだろうか。
Amazonは2026年10月8日(米国時間)、タブレット事業を「Fire」ブランドから「Alexa Tablet」へ刷新すると発表した。公式発表によると、新型3機種は通常のAndroidとして動作し、Google Playストアへ直接アクセスできる。名前が変わっただけではない。何がどう変わり、日本の読者はいつ手に取れるのか、価格とあわせて見ていく。
Fire OSから何が変わったか
これまでのFireタブレットには、「使いたいアプリが見当たらない」という声が長くついて回ってきた。Impress Watchの記事は、従来の「Fire OS」をAmazon独自にカスタマイズしたOSだったと整理している。そのうえで、新型の「Alexa Tablet」はGoogle Playも動作する通常のAndroidになった、と説明する。
つまり新型は、Amazon独自のアプリストアを経由せず、Google Playから直接アプリを入れられるようになった、ということだ。公式発表でも、YouTube・Netflix・Gmail・Google Docsなど「数百万のアプリ」にGoogle Play経由でアクセスできると説明している。長らくFireタブレットを選ばなかった理由がアプリの有無だった人には、前提から見直す必要がある変化だ。
アプリの選択肢が広がったことは分かった。では、それを動かす本体側はどう変わったのか。
3機種の価格とスペックはどう違うのか
新型は画面サイズ別に3機種ある。Amazon公式発表によると、いずれも「プレミアムなアルミユニボディ構造」を採用している。
| モデル | 画面 | リフレッシュレート | メモリ/ストレージ | 価格(米ドル) |
|---|---|---|---|---|
| Alexa Tablet 12 Pro | 12インチ、280ppi | 120Hz | 8GB/128GB(最大16GB) | 499.99〜(Nanomatte版549.99〜) |
| Alexa Tablet 11 | 11インチ、2.5K・276ppi | 90Hz | 8GB/64GB | 329.99〜 |
| Alexa Tablet 8 | 8.7インチ | 記載なし | 4GB/64GB | 229.99〜 |
最上位の12 Proの筐体について、公式発表は1枚のアルミ板から成形した一体型だと説明している。厚さは6.5mmにとどまる。この作り方は、本来もっと高価格帯のタブレットで使われることが多い。それが500ドルを切る価格に収まっている組み合わせに、自分は素直に意外さを感じた。
本体の仕様は分かった。では12 Pro専用に用意されたアクセサリは何ができるのか。
12 Proのペンとキーボード
公式発表が挙げる12 Pro向けのアクセサリは2種類ある。
- Pro Pen(89.99ドル): USI 2.0対応のアクティブペン。4,096段階の筆圧検知と傾き検知に対応し、磁気ドッキングでワイヤレス充電できる
- Pro Keyboard(149.99ドル): 磁力で本体に装着し、Bluetoothのペアリングが不要。複数ウィンドウを同時に使う操作に対応する
ペンで書き込み、キーボードで文書を作る。この使い方を1台でカバーできる構成になる。向くのは、普段使っているAndroidアプリ(銀行アプリやLINEのようなコミュニケーションアプリ)をタブレットでも使いたい人だ。価格を抑えつつペン入力も試したい人にも合う。逆に、発表直後のため実機の動作やバッテリーの実測はまだ誰も確認できていない。動作の細部にこだわる人は、もう少し様子を見たほうがよい。
ここまでの価格・仕様は魅力的に見える。では、日本の読者はいつ買えるのか。
日本では今すぐ買えるのか
公式発表によると、出荷は2026年10月14日に米国・メキシコ・カナダ、10月19日に英国・ドイツ・フランス・イタリア・スペインで始まる。日本はこの出荷対象に含まれていない。
2026年10月14日に日本で出荷されるのは、Amazonキッズタブレットだけだ。Impress Watchが伝えるところでは、8.7インチ/11インチの計8モデルで、価格は39,980円〜56,980円になる。ここまで紹介した12 Pro・11・8の一般向け3機種は、この出荷対象に入っていない。Amazon.co.jpでの取り扱いも、2026年10月9日時点では確認できない。Google Playフルアクセスという変化に興味を持っても、今のところ日本から通常ルートで手に入れる方法はない。
まとめ
Amazonは「Fire」ブランドをやめ、「Alexa Tablet」3機種を発表した。通常のAndroidとして動き、Google Playにフルアクセスできる。最上位の12 Proはアルミ一枚板からの一体成形筐体で、価格は499.99ドルからだ。USI 2.0対応のPro Pen(89.99ドル)と、マルチウィンドウ対応のPro Keyboard(149.99ドル)も用意される。
一方で、出荷は米国・メキシコ・カナダが10月14日、英独仏伊西が10月19日からで、日本は対象外だ。日本で出荷されるのはAmazonキッズタブレットのみにとどまる。ブランド名まで変えてGoogle Playのフルアクセスに踏み切った点に、今回の転換の大きさが表れている。
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