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SIGMA FP2、小型を保ったまま位相差AFを搭載

シグマが発表した「SIGMA FP2」は、初代fpの弱点だった遅いAFを位相差方式に変えながら、本体の奥行きをむしろ3.5mm薄くした。11月11日発売、346,500円(税込)。

両手でミラーレスカメラを持ち、背面の液晶画面で撮った写真を確認している接写

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by PNW Production on Pexels

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小型のフルサイズミラーレス「SIGMA fp」を手に入れたのに、動き回る子どもやペットにピントを合わせようとして待たされた経験がある人もいるはずだ。初代fpのAFはコントラスト検出方式だけで、海外のレビューでは「暗い場所ではピントが迷い、ときに苛立たしい」と報告されている。シグマは2026年10月23日、後継機「SIGMA FP2」を発表した。AFは位相差方式に変わったが、その代わりに本体は大きく重くなったのだろうか。

AFは位相差方式になり高速化

公式ページによると、FP2のAFはコントラスト検出方式に位相差検出方式を組み合わせた方式になった。発表会でシグマは、高輝度時で35%、低輝度時で80%高速化したと説明した。連続撮影も最高約20fps(初代fpは最高約18fps)に上がった。

センサーは新たに「部分積層型CMOSセンサー」(有効約2,450万画素)になり、高速な読み出しでローリングシャッター歪みを抑えたという。ただし、この「部分積層型」が通常の積層型とどう違うのかは、シグマの発表に構造面の説明が見当たらない。確認できたのは、読み出しが速くなったという効果までだ。

初代fpの弱点だったAF速度には、メーカー発表の範囲で手が入ったと分かる。気になるのは、その代償としてボディが大きくなっていないかだ。

位相差AF機は同クラスでも重くなりがち

位相差AFや高速読み出しのセンサーを積むカメラは、同じ小型フルサイズ機のクラスでも重くなりがちだ。位相差AFを備えるPanasonic LUMIX S9は公式発表でバッテリー・SDカード込み約486g、Sony α7C IIは公式プレスリリースで約514gで、どちらもFP2より重い。

0100200300400500gSIGMA fp(初代・AFなし): 422SIGMA FP2: 460Panasonic LUMIX S9: 486Sony α7C II: 514422460486514SIGMA fp(初代・AFなし)SIGMA FP2Panasonic LUMIX S9Sony α7C II

重さで見ると、FP2より軽いのはコントラストAFのままの初代fpだけで、位相差AFを持つ機種の中ではFP2が最も軽い。では、位相差AFを足した分の重さはどこへ消えたのか。本体の大きさを初代fpと比べると答えが出る。

奥行きはむしろ3.5mm薄くなった

初代fpとFP2の本体寸法をシグマの公式ページ(fp)と公式ページ(FP2)で比べると、奥行きだけFP2のほうが3.5mm薄い。重量はバッテリー・SDカード込みで422g→460gと38g増えたが、本体のみで比べれば370g→376gとわずか6gの差だ。これだけの差で、位相差AFと高速読み出しのセンサーを足している。

位相差AFを積む小型機は、たいていひと回り重くなる。そう思って初代fpとFP2の公式スペックを並べたら、奥行きの数字がむしろ減っていた。シグマが発表会で「“引き続き”フルサイズミラーレスで世界最小」と位置づけた理由は、この数字に表れている。位相差AFと高速読み出しのセンサーを足しながら、本体はむしろ初代より薄くなった。

項目SIGMA fp(初代・2019年)SIGMA FP2(2026年)
AF方式コントラスト検出方式のみ位相差検出方式+コントラスト検出方式
連続撮影最高約18fps最高約20fps
本体寸法112.6×69.9×45.3mm112.8×69.9×41.8mm
重量(本体のみ)約370g約376g
重量(バッテリー・SDカード込み)約422g約460g
静止画撮影可能枚数約280枚約370枚
動画連続撮影時間約70分約130分

表にすると、AF方式と連写以外の変化もはっきりする。バッテリーが新型(BP-91)になった分だけ撮影可能枚数と動画時間が伸び、初代fpで不満の出やすかった電池持ちにも手が入っている。

価格はボディ単体346,500円(税込・直販)。予約受付は2026年10月29日10時から始まり、発売は2026年11月11日の予定だ。

向く人・向かない人

  • 向く人: 初代fpの小型さに惹かれたが、動くものや暗い場所でのAFの遅さを理由に見送っていた人。荷物を増やさずにフルサイズの画質がほしい人
  • 向かない人: ボディ内手ブレ補正(IBIS)を必須条件にする人。FP2にIBISは無く、動画の電子式手ブレ補正も6K撮影時には使えないと公式ページに明記されている

まとめ

シグマが発表した「SIGMA FP2」は、初代fpの弱点だったAFをコントラスト検出方式から位相差検出方式へ変えた。メーカーは高輝度時で35%、低輝度時で80%速くなったと説明している。その代わりに本体が大きくなったわけではなく、奥行きはむしろ初代fpより3.5mm薄い112.8×69.9×41.8mmに収まった。

重量はバッテリー・SDカード込みで約460gで、位相差AFを持つ他の小型フルサイズ機より軽い。比較すると、Panasonic LUMIX S9は約486g、Sony α7C IIは約514gだった。ボディ内手ブレ補正は無いが、価格は346,500円(税込・ボディ単体)。予約受付は2026年10月29日10時から、発売は2026年11月11日の予定だ。

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