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USB-Cケーブルのコネクタが、充電状況を表情で教えてくれる

エレコムの「しろちゃんディスプレイケーブル」は、コネクタ部の小さな画面に充電電力に応じた表情を映す。画面のない充電ケースやモバイルバッテリーでも、機器側を見ずに充電状況がひと目で分かる。

USB-Cケーブルの端子部分を接写した写真。実際の商品ではなくイメージ写真。

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by ready made on Pexels

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ワイヤレスイヤホンの充電ケースをUSB-Cケーブルにつないで出かけ、戻ってきたらランプが消えていた。満充電なのか、途中で止まっていたのか、ケース側のランプだけでは分からない。

エレコムが10月下旬に発売した「しろちゃんディスプレイケーブル」は、この不便の解き方が普通のケーブルと違う。コネクタ部に小さな画面があり、充電電力に応じてキャラクター「しろちゃん」の表情が4段階に変わる。つないだ機器の画面を見なくても、ケーブルを見るだけで充電状況が分かる(INTERNET Watch)。

エレコムの新しいケーブルは何が変わったのか

型番は1mが「MPA-CCECDF10」、2mが「MPA-CCECDF20」。市場想定価格はそれぞれ税込1,980円、2,080円で、カラーはブラックとホワイトの2色がある。USB Power Delivery(PD)に対応し、最大100W(20V/5A)での急速充電が可能。データ転送はUSB2.0で、理論値は最大480Mbpsにとどまる(エレコムのプレスリリースを転載した財経新聞の記事)。

外皮は傷に強いナイロンメッシュで、外部ノイズから信号を守る二重シールド構造。コネクター部はアルミニウム製で金メッキピンを採用し、コネクタ部分には製品仕様としろちゃんの表情の説明が印字されている(財経新聞)。

型番長さカラー価格(税込)
MPA-CCECDF10約1mブラック・ホワイト1,980円
MPA-CCECDF20約2mブラック・ホワイト2,080円

表からも分かるとおり、長さによる価格差は100円しかない。選ぶ基準は、充電する場所とケーブルの取り回しで決めればよい。

なぜケーブル側が充電の状況を知り得るのか

自分も最初は、ケーブルが表情を変えると聞いて、スマートフォン側の充電管理アプリと連動した演出だと思っていた。調べ直すと、違った。

USB-Cケーブルは、本来は電力をただ通すだけの受動的な部品だ。ところが、USB PDで60Wを超える電力に対応するケーブルは違う。仕様上「eMarker」と呼ばれるICチップの搭載が義務づけられている(ITmedia PC USERの解説記事)。しろちゃんディスプレイケーブルも最大100W対応で、eMarkerを搭載し、接続機器に合わせて電圧を自動調整している(財経新聞)。つまりこのケーブルは、電力をやりとりする電子部品をもとから内蔵しているところへ、その情報を画面に出す仕組みを足した製品だと分かる。

ただし、表情をどんな基準で4段階に分けているか、具体的に何ワット台でどの表情になるかは、エレコムの発表にもここまで触れたどの報道にも記載がない。

実際どんな機器に向くのか

BCN+Rの寺澤克氏が実機で確認したところ、スマートフォンに接続すると高出力充電中を示す「キリッ」とした表情になり、充電がほぼ終わると眠そうな表情に変わった。アルミ製コネクターの質感や、仕様が印字された親切な設計も好印象だったと報告している(BCN+Rの記事)。

一方で、ワイヤレスイヤホンの充電ケースに接続したところ、モデルによって表情が変わったり変わらなかったりばらついたという。消費電力の小さい機器では、そもそも表情が変化しないことがある(BCN+R)。「画面のない機器ならどれでも使える」わけではない、と実機レビューは示している。

向く人・向かない人を整理すると次のようになる。

  • 向く人: 充電ケースやモバイルバッテリーなど、画面やランプの表示が乏しい機器の充電状況を知りたい人
  • 向く人: スマートフォンやタブレットなど、USB PD対応で比較的高出力を受けられる機器を主に充電する人
  • 向かない人: 消費電力の小さい機器を中心に充電する人。表情が変わらないことがある
  • 向かない人: 高速なデータ転送を重視する人。USB2.0で理論値は最大480Mbpsにとどまる

まとめ

エレコムの「しろちゃんディスプレイケーブル」(MPA-CCECDF10/MPA-CCECDF20)は、コネクタ部のディスプレイに映る表情で充電状況を4段階に伝えるUSB-Cケーブルだ。USB PD対応で最大100Wの充電に使え、価格は税込1,980円・2,080円の2種類がある。ケーブルがこうした情報を扱えるのは、60W超のPDケーブルに仕様上義務づけられているeMarkerチップを、もとから内蔵しているためだと考えられる。

ただし表情を変える具体的なしきい値は公表されておらず、消費電力の小さい機器では表情が変わらないこともある。画面やランプの乏しい機器を、主にスマートフォンのような高出力機器と一緒に充電している人にとって、ケーブルを差し替えるだけで充電状況が分かるようになる一本だ。

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