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macOS 27でも、ターミナル1つでApple Intelligenceを無効化できる

macOS 27でApple Intelligenceの一括オフ設定が無くなった。公式見積もり最大14GBを超える実測例と、保護機能を外さず1コマンドで無効化・復元できるOSSツール「RemoveMacAI」を確かめた。

ノートパソコンのキーボードを斜め上から写した写真(イメージ写真)

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by Szymon Shields on Pexels

この記事には Amazon アソシエイトのリンクを含みます。

macOS 27にアップデートしたら、前はオフにしていたはずのSiriの提案や通知の要約が、気づけばまた動いていた。システム設定を開いても、以前のように「Apple Intelligenceを一括でオフにする」スイッチが見当たらない。そんな戸惑いを覚えた人は少なくないはずだ。この一括スイッチは、macOS 27で実際に無くなっている。それでも、ストレージを取り戻す手段が消えたわけではない。Macの保護機能を外さずに、ターミナル1つでApple Intelligenceのモデルを削除し、元にも戻せるオープンソースのツールが登場した。

一括スイッチが無くなった理由をAppleは説明していない。だとすれば気になるのは、実際にどれだけの容量を取られているのかと、自分で安全に消す方法があるのかだ。

消えた一括スイッチと7つの個別設定

macOS 26(Tahoe)までは、システム設定の「Apple Intelligence & Siri」に、全体を一括でオフにするトグルが1つあった。Ars Technicaのレビューは、macOS 27(Golden Gate)についてこう書いている。「Apple Intelligence is no longer optional. The old toggle that let you turn it off and reclaim the models’ disk space is gone」。訳すと「Apple Intelligenceはもう任意ではない。オフにしてモデルの分のディスク容量を取り戻せた、あのトグルが無くなった」という意味になる。

代わりに何が残ったのか。Apple公式サポートのガイドが案内しているのは、機能ごとに場所の違う個別設定だ。

機能オフにする場所
Siriシステム設定 → Siri → 「Siriをオフにする」
メッセージの要約メッセージ → 設定 → 「メッセージを要約」
メールの要約メール → 設定 → 表示 → 「メッセージプレビューを要約」
通知の要約システム設定 → 通知 → 「通知を要約」
スマート返信メール → 設定 → 作成 → 「スマート返信をパーソナライズ」
ボイスメールの提案電話 → 設定 → 通話 → 「ボイスメール提案」
ジャーナルのプロンプトジャーナル → 設定 → 一般 → 「ライティングプロンプト」

7つの項目を、4つの異なるアプリの設定画面を行き来しながら1つずつオフにする必要がある。しかもこの表のどこにも、ダウンロード済みのAIモデルファイルを削除する項目は無い。機能を全部オフにしても、モデル自体はディスクに残り続ける。

公式見積もりを超える実測の容量

モデルがどれだけ場所を取るのか、Appleは数字を公表している。公式サポートページ(公開日: 2026年9月14日)によると、「M3以降・ユニファイドメモリ12GB以上のMac」で最大14GB、それ以外の対応Macで最大8GBとなっている。

ところが、実際に使っているユーザーの計測はこの数字を上回る。MacRumorsの記事は、M4 Pro搭載のMac miniで20.67GB、Ars TechnicaはM3搭載のMacBook Airで22.42GBという実測を報じている。Reddit上ではM3 Pro搭載のMacBook Proで24.35GB、リリース候補版では30.16GBに達したという報告も紹介されている。

0102030GB公式見積もり(最大): 14MacRumors実測(Mac mini): 20.67Ars Technica実測(Air M3): 22.42利用者報告の最大(RC版): 30.161420.6722.4230.16公式見積もり(最大)MacRumors実測(Mac mini)Ars Technica実測(Air M3)利用者報告の最大(RC版)

公式の見積もりは「最大」という上限の表現なので、実測がそれを超えること自体は矛盾ではない。それでも、14GBという案内を見て256GBや512GBのモデルを選んだ人にとって、実際には倍以上を取られうるという差は、ストレージの余裕を考え直す材料になる。機種や使用状況によって、取られる容量にここまで幅が出る点は、自分も数字を並べてみるまで想定していなかった。

手動で消すには保護を外す必要があった

一括スイッチが無いなら、自分でモデルのファイルを探して消せばいい。そう考えた人向けの手順は、macOS 26の頃から公開されている。GitHub上の削除手順が示しているのは、次のような操作だ。

  1. Macを再起動し、リカバリーモードで起動する
  2. ターミナルを開き、csrutil disableでSystem Integrity Protection(SIP)を無効化する
  3. データボリュームをマウントし、Apple Intelligenceのモデルが置かれた2つのディレクトリを削除する
  4. csrutil enableでSIPを再度有効化する
  5. 通常のmacOSとして再起動する

この手順は、間違ったファイルまで消してしまうとmacOSの再インストールが必要になりかねないと、ガイド自身が警告している。

SIPは、Macの起動ディスクのうち、OSの根幹に関わる領域を外部から書き換えられないようにする保護機能だ。csrutil disableを実行している間は、この保護が丸ごと止まった状態になる。保護を切ってシステム領域のファイルを直接操作し、作業が終わったらまた保護を戻す。この手順を自分の手でやる必要があったのが、これまでの「消す」のコストだった。

SIPを切らずに済むツールが登場した

ここに、別の選択肢が出てきた。omlahoreが公開しているオープンソースのツール「RemoveMacAI」は、2026年10月6日にバージョン1.0.0を公開した。開発者の説明によれば、SIPは無効化しない。代わりにAppleが用意している設定コマンドや構成プロファイルの仕組みを使い、Apple Intelligenceのモデル・分析機能・広告・ポップアップなどを無効化してディスク容量を回収するという。

使い方はシンプルだ。

removemacai status       # 各機能のオン/オフとモデルの容量を表示
removemacai off --keep   # 指定した機能だけ残してオフにする
removemacai revert       # すべての変更を元に戻す

変更内容は~/Library/Application Support/RemoveMacAI/journal.jsonというファイルに記録される。removemacai revertを実行すると、この記録をもとにすべて元の状態へ戻せるという。リカバリーモードに入ってSIPを切り、作業後にまた戻すという往復が要らなくなる点が、これまでの手動削除との違いになる。

導入を検討するなら、次の3点は確認しておきたい。

  • 対応範囲: Apple Siliconを積んだmacOS 27のMacに限られる。Intel MacやmacOS 26以前では使えない
  • 検証の状況: 安全性や副作用についての独立した第三者レビューは、調べた範囲では見つからなかった。Ars TechnicaやMacRumorsのような大手メディアによる実機検証もまだ無く、確認できたのはMITライセンスで公開されたソースコードと、開発者自身が書いたREADMEの説明にとどまる
  • 公開時期: バージョン1.0.0の公開は2026年10月6日で、まだ日が浅い

まとめ

macOS 27では、Apple Intelligenceを一括でオフにするスイッチが無くなり、Siriや要約機能を1つずつ個別に切る必要がある。それでもダウンロード済みのモデルは消えない。Appleの公式見積もりである最大14GBを超えて、20GB台から30GB台まで使われている実測例が複数のメディアから報告されている。

これまで自分でモデルを消すには、リカバリーモードに入ってSIPを無効化する必要があった。RemoveMacAIは開発者の説明によれば、SIPを切らずに同じ結果を1コマンドで実現し、変更を記録して元に戻すこともできる。Apple Siliconを積んだmacOS 27のMacで、ストレージの余裕を取り戻したい人には、保護を切らずに試せる選択肢が増えたことになる。

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