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Kindle Clickで画面に触れずにページをめくれる

Amazonの純正Bluetoothリモコン「Kindle Click」(5,180円)は、2024年以降のKindleでも画面に触れずにページを送れる。ボタン付きカバーが新型限定の理由も確かめた。

手のひらに乗せて持った、黒い縁の電子書籍リーダー

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by Ivett M on Pexels

この記事には Amazon アソシエイトのリンクを含みます。

寝転んでKindleを読んでいると、ページの端をタップするためだけに腕を持ち上げる瞬間がある。満員電車で片手がつり革でふさがっているときも、食事をしながら読みたいときも、画面に触れないとページが進まないのは地味に面倒だ。

Amazonは2026年10月1日、この面倒を解消する純正アクセサリ「Kindle Click」を発表した。Amazon公式の発表(2026年10月2日確認)によれば、価格はAmazon.co.jpで5,180円(税込)。Bluetoothで手持ちのKindleとペアリングして使うリモコンで、2026年11月中旬に発売する。

新型本体を買わなくても、2024年以降に発売されたKindleシリーズならこのリモコンだけで画面に触れない読書ができるようになる。同時に発表されたボタン付きカバーの方は、同じ「触れずにページをめくる」機能なのに対応機種がもっと絞られる。

Kindle Clickで何ができるのか

Amazon公式の発表は、Kindle Clickを「Bluetoothで対応するKindleとペアリングして使う」リモコンとして紹介している。機能はページを進める・戻すことだ。日本のテック系ブログorefolder.jpの報道では、これに加えて明るさ調整ボタンも備え、USB-Cケーブルで充電するという。暗い部屋で画面がまぶしいと感じたときも、Kindle本体に触れずに手元のボタンで調整できる計算になる。

海外メディアEngadgetの報道は、ページを進める/戻す2つのボタンが「同じ大きさ」に作られている点を伝えている。これは後述する競合製品との違いとして紹介された観察で、自分で実機を触って確かめたものではない。リストストラップが付属するとも報じられており、持ち歩く前提のアクセサリとして作られているようだ。

対応機種の条件は次のとおりになる。

  • 新しく発売される4モデル(Kindle・Kindle Paperwhite・Kindle Colorsoftなど)すべてに対応
  • 加えて、2024年以降に発売されたKindleシリーズにも対応

つまり、今すぐ新型に買い替えなくても、ここ1〜2年のうちにKindleを買っていれば、5,180円のリモコンを追加するだけで画面に触れない操作を試せる。

ボタン付きカバーは新型限定になる

Amazonはもう1つ、「ページめくりボタン付きマグネット装着式植物性レザーカバー」というアクセサリも同時に発表した。価格はAmazon.co.jpで11,980円(税込、2026年10月2日確認)で、こちらも2026年11月中旬発売予定になる。リモコンを別で持ち歩かなくても、カバー自体に物理ボタンが内蔵されていて、Kindleを持ったままページを操作できる。

ここで気になるのは対応機種だ。Amazon公式の発表は、このカバーの対応機種を明記している。2026年発売の「Kindle Paperwhiteシグニチャーエディション」と「Kindle Colorsoftシグニチャーエディション」専用だ。Kindle Clickが型落ちのKindleでも使えたのに対し、カバーは2026年発売の上位機種だけに限られる。

なぜリモコンは型落ちでも使えて、カバーは新型の上位機種だけなのか。

カバーのボタンを押すと、カバー自体ではなくKindle本体の画面が反応してページが動く。つまりカバー側には電池も送信機もなく、ボタンを押した信号を本体へそのまま伝えるだけの仕組みになっているはずだ。この信号をどうやって本体に伝えているのかが、対応機種を分けている理由になる。

Amazon公式グローバルニュースルームの記事は、このカバーが本体と「pogo pin connectivity」で接続すると説明している。Pogo pinは、磁石でくっつくだけの接点ではなく、本体側にある決まった位置の金属端子にバネ仕掛けの突起を押し当てて、電気的な信号をやり取りする接続方式だ。この端子がある機種でなければ、カバーのボタンを押しても本体には何も伝わらない。

つまりカバーが新型のシグニチャーエディション専用になっているのは、Amazonが販売上あえて絞っているからではない。Pogo pin用の端子を持つ本体が、シグニチャーエディションにしかないからだ。無印のKindleや型落ちのPaperwhiteにこのカバーを装着しても、ボタンを押して反応する相手がない。ここまでの対応条件をまとめると、次のようになる。

  • Kindle Click: Bluetooth接続のため、2024年以降発売のKindleシリーズなら型落ちでも使える
  • ボタン付きカバー: Pogo pin接続のため、その端子を持つ新型のシグニチャーエディション(2026年発売)でしか使えない

Koboの方が先に出していた

Kindle Clickのような「触れずにページをめくる」というアイデアは、実はAmazonが最初に考えたものではない。TechCrunchの報道によれば、Rakuten KoboやBOOXにはすでに同種のアクセサリがある。今回の発表は、Amazonが自社のKindleシリーズ専用に設計した公式アクセサリを初めて用意した、という位置づけになる。

実際、楽天Koboは2025年12月2日に「Kobo Remote」(29.99ドル)を発売済みだ。単3形電池(AAA)1本で駆動し、Bluetoothで接続する2ボタンのリモコンで、Kindle Clickの発表より10か月ほど早い。

自分はてっきり、電子書籍リーダーの代名詞であるKindleが、こうした周辺機器でも先頭を走っているのだろうと思っていた。実際には画面に触れずにページをめくるという体験は、Koboの利用者がひと足先に手にしていたことになる。Amazonは今回、充電式でボタンサイズを前後均等にそろえた形で、同じ発想を自社のKindleシリーズに持ち込んだ格好だ。

価格・電源方式・ボタン構成を並べると、両者の違いが見えてくる。

Kindle ClickKobo Remote
価格5,180円(税込)29.99ドル
発売2026年11月中旬2025年12月2日(発売済み)
電源USB-C充電式単3形電池(AAA)1本
ボタンページ送り/戻し(同じ大きさ)+明るさ調整ページ送り/戻しの2ボタン
接続BluetoothBluetooth

価格・発売時期・電源方式はAmazon公式の発表とorefolder.jpにもとづく。Kobo側はThe eBook Readerの報道、ボタンサイズの違いはEngadgetの観察による。並べて見えるのは、充電式か乾電池かという電源方式の違いが、価格以上に日常の使い勝手を左右しそうな点だ。

向く人・向かない人

  • 向く人: 2024年以降に発売されたKindleをすでに持っていて、寝転んで読む・満員電車で読む・食事中に読むなど、画面に触れにくい場面がある人
  • 向かない人: 新型のシグニチャーエディションを買う予定がなく、ボタン一体型のカバーを求める人。カバーは本体ごと買い替えないと使えない
  • 買う前に確認したい点: 自分のKindleが2024年以降発売のモデルかどうか。カバーが欲しい場合はKindle Paperwhiteシグニチャーエディション・Kindle Colorsoftシグニチャーエディション(いずれも2026年発売)を使っているかどうか

Kindle Click本体の連続使用時間やバッテリー容量は、今回確認した発表・報道のいずれにも具体的な数値の記載がなかった。国内での実機レビューもまだ出ていない。

まとめ

Amazonが発表した「Kindle Click」(5,180円、2026年11月中旬発売)は、Bluetoothで接続する純正リモコンだ。2024年以降に発売されたKindleシリーズなら、画面に触れずにページ送り・戻し・明るさ調整ができる。新型本体を買わなくても、手持ちのKindleに追加できるのが要点だ。

同時に発表されたボタン付きカバー(11,980円)は、Pogo pin端子を使って本体と信号をやり取りする。この端子を持つ新型のシグニチャーエディションでしか使えない。見た目は同じ「物理ボタンでページをめくる」機能でも、リモコンとカバーとでは対応機種の条件がまったく違う。

この種のリモコンは楽天Koboが2025年12月に先行して「Kobo Remote」を発売しており、業界全体で見ればAmazonは後発にあたる。それでも、Kindleを使っている読者にとっては、画面に触れずにページをめくるという選択肢を純正アクセサリとして試せるようになった点が今回の変化になる。

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