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モビリティ

唐津市中心部でチャリチャリ、料金は1分単位で計算される

佐賀県唐津市中心部で9月24日にシェアサイクル「チャリチャリ」が始まった。1分6.5円の切り上げ課金で、大手2社の30分定額と比べると25分前後より短い移動なら安く済む。

屋外に整然と並んで駐輪された黄色いレンタル自転車の列

イメージ写真 記事の内容を撮影したものではありません。Photo by Shawn on Pexels

唐津駅に降りたはいいものの、天守閣のある唐津城までは徒歩20分ほどかかる。バスの本数が多くない時間帯だと、歩くには微妙に遠く、タクシーを呼ぶほどでもない距離だ。そんな唐津市中心部で、9月24日からシェアサイクル「チャリチャリ」が使えるようになった。運営会社の発表によると、料金は1分単位で加算される仕組みだ。計算してみると、短い移動ほど有利になる。

唐津市中心部で何が使えるようになったか

唐津市内でチャリチャリが使えるのは、これが初めてではない。2026年7月14日に唐津半島北部の呼子エリアでサービスが始まっており、今回の中心部展開はそれに続く2拠点目にあたる。

ポートは唐津市役所、唐津駅南口東側駐輪スペース、東城内歩道、旧唐津銀行辰野金吾記念館、唐津市近代図書館など9カ所。運用されるのはシティサイクル30台と電動アシスト自転車20台の合計50台だ。電動アシストのうち10台は、バスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」とのコラボ仕様になっている。

呼子エリアと唐津市中心部の2拠点で使えるようになったことで、駅で電車やバスを降りたあとの「もう一区間」を自転車で埋められる場所が増えた。なぜ唐津市はこのタイミングでここまで手を広げているのか。

なぜ唐津市は公費をかけて整備しているのか

チャリチャリは福岡市発の民間企業で、全国では自治体の関与なしに展開しているエリアも多い。ところが唐津市の場合は違う。佐賀新聞の報道によれば、唐津市は今年度の当初予算に882万円を計上し、3年間の委託事業としてこの展開を進めている。

目的は「県内有数の観光地の二次交通を補完し、来訪者の利便性向上を図る」こと。運営会社の発表も「鉄道やバスとシェアサイクルをつなぎ、より広域的な移動ニーズに対応する」「点の観光から面の観光へ」という狙いを説明している。唐津城や旧唐津銀行のような単独の観光地を線でつなぎ、城下町エリア全体を回遊してもらう狙いだ。

自分はここで少し驚いた。シェアサイクルは、民間企業が独自の採算で街に自転車を置いていくものだと思っていた。唐津市のような人口規模の大きくない観光地では違い、行政が3年がかりで育てる「足」として、公費を投じる対象になっている。この記事が当てはまるのは、あくまで唐津市中心部と呼子エリアの2拠点で、唐津市内の他の地域にはまだ広がっていない

整備の背景が分かったところで、気になるのは実際の料金だ。唐津城まで2.2km・徒歩20分ほどのような、駅からの「もう一区間」にいくらかかるのか計算してみる。

料金はどう計算されるのか

1分ごとに切り上げて加算される

チャリチャリの料金は、シティサイクルにあたる「ベーシック」が1分6.5円、電動アシスト自転車が1分20.5円。公式ブログの説明では「1分経過以後、全て切り上げて計算」するとあり、たとえばベーシックを5分10秒使うと、6分として計算され39円になる。乗った時間の分だけ、1分刻みで料金が積み上がっていく仕組みだ。

多くの人がシェアサイクルに抱いているイメージは、これとは少し違う。ドコモ・バイクシェアやHELLO CYCLINGのような大手2社は、最初の30分をひとまとめにした定額制を採っている。

大手2社は30分をひとまとめにする

HELLO CYCLINGの東京都の料金表では、シティサイクルが最初の30分で160円、以降は15分ごとに160円が加算される。ドコモ・バイクシェア東京も、最初の30分が165円、延長は30分ごとに165円だ。どちらも「5分乗っても25分乗っても、30分以内なら同じ金額」という数え方になる。

同じ「シェアサイクル」でも、時間の数え方の単位がまったく違う。チャリチャリは1分刻み、大手2社は30分刻み。この違いが実際の支払い額にどう表れるかを、次で計算する。

実際どちらが安いのか

ポートとポートのあいだを10分程度で移動する、ちょい乗りを例に計算してみる。

050100150200チャリチャリ(ベーシック): 65HELLO CYCLING: 160ドコモ・バイクシェア: 16565160165チャリチャリ(ベーシック)HELLO CYCLINGドコモ・バイクシェア

10分の利用なら、チャリチャリは65円(6.5円×10分)で済む。大手2社は30分ひとまとめの定額なので、10分でも25分でも160円台のままだ。このくらいのちょい乗りなら、チャリチャリの方が安い。

ただし、この差はずっと続くわけではない。自分は最初、1分単位の課金なら常に大手より安いと思い込んでいた。実際に1分6.5円のペースで計算を続けると、24分で156円、25分で163円になり、HELLO CYCLINGの160円をわずかに上回る。ドコモ・バイクシェアの165円を超えるのは26分からだ。唐津で使うなら、24〜25分より短い移動はチャリチャリが有利、それより長く借り続けるなら大手の定額制の方が安くなる、という境目がある。

この境目を踏まえて、唐津で実際に使う前に確認しておきたい点を整理する。

唐津で使う前に確認すること

  • 電動アシスト自転車は1分20.5円で、ベーシックよりやや高い。坂道の多い城下町エリアを長く走るなら、料金と体力のどちらを優先するか考えておきたい
  • 支払いはクレジットカードのほか、後払いサービス「Paidy」にも対応している
  • 呼子エリアとは別料金体系ではなく、チャリチャリの全国共通料金がそのまま適用される

まとめ

佐賀県唐津市中心部で9月24日、シェアサイクル「チャリチャリ」が使えるようになった。7月開始の呼子エリアに続く唐津市内2拠点目で、唐津市が882万円の予算を投じる3年間の委託事業として進めている。料金はベーシック自転車が1分6.5円の切り上げ課金だ。10分程度のちょい乗りなら大手2社の30分定額(160円台)より安く済む一方、24〜25分を超えて借り続けると逆に割高になる。城下町エリアを短く区切って回るなら、この1分単位の仕組みが向いている。

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