e-Govで長い申請書を入力している途中に、必要な資料が足りないことに気づいた。今日は端末を閉じ、明日は別の場所で続きを入力したい。2026年9月25日以降は、そんな中断がしやすくなる予定だ。
e-Govは申請途中のデータをサービス上へ保存する機能を追加する。保存したデータはマイページから読み込めるため、e-Govの動作環境を満たす別の端末でも入力を再開できる。何が従来の保存と違い、どこを操作すればよいのかを確認する。
何が変わるのか
申請の入力を途中で止めたいとき、何が変わるのか。これまでもデータは保存できたが、保存先は利用者の端末にあるフォルダだけだった。9月25日に予定される機能追加後は、保存先として「電子申請サービス」も選べるようになる。e-Govは9月18日、この変更を含む電子申請サービスの機能追加を告知した(e-Govのお知らせ)。
公式の変更概要には、サービス上へ保存した申請データを「複数のデバイス間で」読み込んで利用できると明記されている(変更概要PDFの33ページ)。9月22日時点では提供開始前なので、この記事で示すのは発表された予定と操作になる。
次に気になるのは、従来の保存と何が違うのかだ。
保存先で再開方法が変わる
なぜサービス上へ保存すると、別端末で再開できるのか。違いは、申請データがどこに置かれるかにある。
| 保存先 | データを選ぶ場所 | 別端末からの再開 |
|---|---|---|
| ローカルフォルダ | 保存した端末のフォルダ | そのままではできない |
| 電子申請サービス | e-Govのマイページ | 対応端末からできる |
仮に、職場のPCのローカルフォルダへ保存したなら、自宅のPCから同じファイルを直接選ぶことはできない。自分でファイルを安全に移す作業が必要になる。電子申請サービスを保存先にすると、申請データは端末のフォルダではなく、e-Govのマイページから選ぶ対象になる。
申請を再開する端末を、保存した1台に固定しなくてよくなる。自分は11項目ある変更一覧を見たとき、この機能を単なる保存先の追加だと思った。ところが「複数のデバイス間で」という一文まで読むと、作業場所を変えられることが変更の中心だと分かった。
保存場所の差が分かれば、次は実際の操作を確認できる。
保存と再開の手順
どこを操作すれば、別端末へ続きを引き継げるのか。e-Govの変更概要が示す保存と読込の流れは、次のとおりだ。
- 申請データを保存するとき、保存先で「電子申請サービス」を選ぶ。
- 任意のファイル名とパスワードを入力し、「保存」を選ぶ。
- 再開するときは、電子申請マイページ下部の「作成済みの申請書を読込」を開く。
- 表示された保存データから対象を選び、「読込」を選ぶ。
画面の位置は、変更概要PDFの34〜35ページで確認できる。公式資料の画面図は転載せず、必要なときに元資料を開けるようにした。
これで保存と再開はできる。では、長く置いたデータや不要になったデータはどう扱われるのか。
保存データの条件
使い始める前に、どの条件を知っておけばよいのか。9月22日時点の公式資料では、サービス上の保存データに期限は設定されていない。一方、次の条件が示されている(変更概要PDFの33ページ)。
- 制度改正などで申請様式の内容や構成が変わると、保存済みデータを読み込めない場合がある。
- 保存データを削除する機能はまだなく、追加時期は決まっていない。
- 将来、保存できる期間や容量に制限が設けられる場合がある。
様式が変わったときに読めない場合がある点は、従来のローカル保存でも同じだ。長期間の保管場所ではなく、入力を中断して後日再開するための保存先として使うと、今回の変更の利点に合う。
まとめ
e-Govは2026年9月25日、申請途中のデータを電子申請サービス上へ保存できる機能を追加する予定だ。保存時に「電子申請サービス」を選べば、再開時はマイページの「作成済みの申請書を読込」から対象を選べる。
従来のローカル保存も残るが、サービス上へ保存したデータは別の対応端末からも読み込める。申請途中で場所や端末を変える人は、同じ1台へ戻らなくても続きを入力できるようになる。
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